BONITA-APPLEBUM !!! 第二十八局
 僕は、ハンドメイドでサイフやカバン等を作っている者ですが、目的はタイで生きていくための生活費を稼ぐ事であるワケで、発生した儲けはアパートの家賃と、1日3食の飯代と、往復の地下鉄費と、毎朝のヨーグルトやらにアテています。(カテゴリ参照)。

 東京近郊にて働くお父さん達の1ヶ月のおこづかいを日割りにすると500円以下‥‥なんていうテレビ番組用に集計したデータをドコかで聞いた事があるけど、僕の1日のおこづかいなんて、ナイ。

 物欲や欲求は増えていく一方なのに、でもソレに反比例するモノは僕の両サイドのスカスカのポケットである。

 ナニをぶっちゃけちゃっているんだと、びっくりされている方もいると思いますけれども、僕はこの崖っぷちの生活、もう慣れてしまいまして、大人の貫禄といいますか、貧乏生活にもある種の心の余裕というものが生まれて参りました。

 新しい小説を買う資金がありませんので一度読んだ文庫本を読み返す。Tシャツの襟が伸びないように優しく洗濯する。(伸びても新しいの買う余裕ないから)。友達に貸したDVDを借りパクされない様に常に見張っておくなど‥。

 つまり、本当の意味でモノを大事にする事が出来る様になってきたと思っているのです。

 植物や動物もモチロン生きているけれど、愛情をもって命を吹き込んであげれば、くつや定規やウォークマンだって生きるコトが出来るんだと思います。

 変な話しかもしれないけど、サイフやカバンを作る為の革だってそうだと思う。

 そもそも革革って言ってるけど、元々は生きている牛のモノであって、オレがソレをお金で買って、カットして、糸を縫う為の穴をハンマーで1コ1コ空けていって、ミスの無いように慎重にその革と向き合う。

 出来上がったサイフ達は買っていってくれたあの人達のケツポケットに入っていって、その人の体温を伝い、馴染みが生まれ、かたちや質を変えながら生きていく。ぅん。やっぱりあのサイフ達はオレから離れたトコロで生きてる。

 ハッキリ言って、ハンドメイドより、ミシンで作ったサイフやカバンの方が正確だし文句の付けようがナイ。アンタはスゲエよ。でもな、これだけは忘れんじゃねえぞミシン。お前達を作ったのはオレタチ人間なんだからナ。人間が機械に負けてたまるカ。




























































 ‥タイに来て8ヶ月が経ちました。いろんな人や偶然や奇跡を交えながら生きてみたら、いつの間にか僕は革職人になろうとしている。こんな人生、予想もできなかった。でも、なんにも間違ってないって勝手に思ってる。今日だって楽しかったし、きっと明日はもっと楽しいんだと思う。これではっきりしたんだけど、よくツマラナイ事を話す人がいるんだけど、世のなか 「金」 がすべてじゃあない。異国の地で、人生で初めてのひとり暮らしをしていて、TVもイスもテーブルも無くて、暑くてエアコンも無いし、不安で、メニューが全てタイ文字で、確かに 「お金」 があれば生活が豊かになるとは思うけど、誰だって崖っぷちに立ってみれば必ず分かる。できる範囲で生活するようになるし、テレビに映ってるド派手な、修復不可能姉妹 に近づけば良いって問題じゃあない。自分のハンドメイド技術が向上して、流れが軌道に乗るまではマダマダ長い道のりになるだろうけど、それでもいまの僕の生活はポッカポカです。なにより充実している。毎日が楽しい!あとは、チョットだけ 「お金」 があればいいのになぁ~。
















 BONITA-APPLEBUM !!! 第二十九局へ‥‥



























































































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by bammbaaataaa | 2007-07-28 03:44 | タイ バンコク
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